【CJC=東京】米教会協議会(NCC)編集でアビンドン社から発行した『米加教会年鑑』2009年度版によると、教会員の規模で第1位のカトリック教会と同2位の南部バプテスト連盟で教勢が僅かながら低下している。
カトリック教会の信徒数は6711万7016人、前年度版の数字より39万8000人(0・59%)減少、南部バプテスト連盟は1626万6920人で約4万人(0・24%)減少している。
09年度版には、編集者アイリーン・W・リンドナー牧師が、各教派の教勢算方法がまちまちなことについて触れている。
しかし今回の減少は、両派がこの所、着実に教勢を伸ばして来ただけに、教勢退潮を取り沙汰される主流派の仲間入りをするのか注目される。
09年版は、信徒数の多い25教派をリストアップしているが、その中で成長しているのは末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教会=1・63%)、アッセンブリーズ・オブ・ゴッド(0・96%)、エホバの証人(2・12%)、クリーブランド神の教会(2・04%)の4派。
教勢の増減を神学的、社会学的に明確には出来ない、とリンドナー編集長。「教会に来る若者のライフスタイルに衝撃を受けている所が多い。礼拝に出席し、奉仕もするが、教会員になろうとはしない」と言う。
会員数の減少が最も激しかったのは合同キリスト教会(6・01%)。続いてアフリカン・メソジスト・エピスコパル・ザイオン教会(3・01%)、長老教会(PCUSA=2・79%)、ルーテル教会ミズーリ・シノッド(1・44%)、米福音ルーテル教会(1・35%)。アメリカン・バプテスト・チャーチーズ・USAは前回の1・82%から0・94%と減少幅を縮小している。
規模別の上位10派の順位は次の通り、前回と変わっていない。中には前回の数字のままのものもある。(括弧内は前回比、○は比較なし)。
(1) カトリック教会=6711万7016人(▲0・59%)
(2) 南部バプテスト会議=1626万6920人(▲0・24%)
(3) 合同メソジスト教会=793万1733人(▲0・80%
(4) 末日聖徒イエス・キリスト教会=587万3408人(△1・63%)
(5) チャーチ・オブ・ゴッド・イン・クライスト=549万9875人(○)
(6) ナショナル・バプテスト・コンベンション=500万人(○)
(7) 福音ルーテル教会=470万9956人(▲1・35%)
(8) ナショナル・バプテスト・コンベンション・オブ・アメリカ=350万人(○)
(9) 長老教会(PCUSA)=294万1412人(▲2・79%)
(10) アセンブリーズ・オブ・ゴッド=286万3265人(△0・96%)
以下、14位・ルーテル教会ミズーリ・シノッド=238万3084人(▲1・44%)、15位・聖公会=211万6749人(▲1・76%)、16位・キリストの教会=163万9495人(○)、17・ギリシャ正教会アメリカ大主教区=150万人(○)、22位・合同キリスト教会=114万5281人(▲6・01%)などが続いている。