元日の1日に石川県の能登半島を襲った地震を受け、支援に向けたさまざまな動きが始まる中、キリスト教団体も被災地へのスタッフ派遣や物資配布などに向けた動きを始め、緊急募金への協力を呼びかけている。
ハンガーゼロ
ハンガーゼロは、内灘聖書教会(同県内灘町)の牧師である酒井信也理事が2日、門前聖書教会(同県輪島市)を安否確認のため訪問。4日には近藤高史常務理事が、5日には広報担当者ら2人が先遣隊として現地入りし、被害状況の調査や活動拠点の確保、他の支援団体との協力体制の確認などを行う予定だという。
酒井氏によると、門前聖書教会を牧会しているブルース・トラス宣教師夫妻は無事で、訪問時には散乱した教会内の片付けをしていた。トラス夫妻は携帯電話を持っておらず、停電によりインターネットや固定電話がつながらなかったため、直接の訪問で初めて無事が確認できたという。
門前聖書教会がある輪島市門前町は、全壊した家屋が多くあり、余震が続く中、町は町民に家に入らないように要請しているという。避難場所となっている町内の中学校では、トラス夫妻を含め多くの町民が避難生活を送っている。
ハンガーゼロは、酒井氏のほか、富山国際大学教授で元海外駐在員の高橋ゆかり理事や協力関係にある支援組織、教会ネットワークとも連絡を取り合っている。緊急募金も始めており、寄付は、郵便振替、クレジットカード、コンビニ決済のいずれかで受け付けている。詳細はホームページを。
グッドネーバーズ・ジャパン
グッドネーバーズ・ジャパンは、地震が発生した1日から情報収集と出動準備を始め、2日にはスタッフを石川県に派遣した。また、緊急支援のための募金も開始。寄付は、現地のニーズを調査の上、被災家屋などの清掃のためのタオルや雑巾の配布、生活用品などの緊急支援物資の配布、ボランティアセンターの運営サポートなどに活用する考えだという。
寄付は、郵便振替、銀行振込、クレジットカード、ヤフーネット募金のいずれかで受け付けている。詳細はホームページを。
九州キリスト災害支援センター
九州キリスト災害支援センターは1日、臨時理事会を開催。水や食料などの命に関わる物資が不足しているという情報・要請を受け、緊急支援活動を開始することを決めた。3日には現地に向け、2人が2トントラックで出発。中継地まで移動し、その後は状況に応じて臨機応変に対応する計画だという。
また、支援金の受け付けも始めた。支援金は、1)2トントラックのスタッドレスタイヤ交換代15万円、2)交通費10万円、3)滞在費1万円×日数、4)支援物資購入費30万円(目標)に当てる計画。支援金は、郵便振替、銀行振込、クレジットカードのいずれかで受け付けている。詳細はフェイスブックを。
オペレーション・ブレッシング・ジャパン
オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、地震発生直後から関係機関や被災地近くのパートナー団体と連絡を取り合い、調査を開始。現在最も必要とされているものは、水、発電機、燃料で、福祉施設などは公的支援が届かず、要配慮者に必要な流動食などの食料が不足しているとし、緊急支援チームが要請に応じた物資を調達し、出動する計画だという。
緊急支援のための募金も始めており、「ぜひ私たちと共に物資と希望を届けるこの活動にご参加ください」と協力を呼びかけている。寄付は、郵便振替、銀行振込、クレジットカードのいずれかで受け付けている。詳細はホームページを。
ワールド・ビジョン・ジャパン
ワールド・ビジョン・ジャパンは2日現在、関係機関と連携し、被害状況などの情報収集を行っており、今後、支援活動や募金を行う場合はホームページで告知するとしている。