北マケドニアのザクリナが幼稚園に通っていたとき、彼女の母親は福音を聞き、主イエスを信じ受け入れた。ザクリナは、他の信者が母親に聖書研究会に参加するよう勧めていたことをよく覚えていた。ザクリナにとって最も大きな祝福の一つは、母親と一緒に子どもたちの聖書研究グループに参加できたことだった。
「教会学校の先生が話してくれた聖書の物語に、私はとても引かれました。聖書に登場する人々は失敗をする者もたくさんいました。神様はなぜ彼らが過ちを犯してしまっても新たなチャンスを与えてくださるのだろうと、よく思い巡らしたものです。これらの物語を通して、私は神が憐(あわ)れみ深く、優しい方であることを学んだのです。聖書の物語に出てくる人たちだけでなく、私に対してもね」とザクリナは振り返る。
ザクリナはその信者の共同体で礼拝し、祈り、聖書を学んで育った。ティーンエイジャーになったときのユースの聖書研究集会は彼女にとって特別なものだった。「そこで多くの喜びと希望を見つけました。特に10代で感情の浮き沈みが激しかったときには大きな助けになりました」
ザクリナは18歳の時、確信に満ちて洗礼を受けたのだ。「今、私は喜んでイエス・キリストを信じ信頼しています! そして私は今、同世代の子たちに福音を広めることにより力を注いでいます」と彼女は喜びながら語った。
正教徒の多い北マケドニアだが、正教徒の信者が積極的に聖書を学ぶことはほとんどないだろう。そのような地で、聖書研究会を通して、御言葉にとらえられた人々が新しく生まれているのだ。
しかも母親に連れられて、幼い頃から聖書に親しんだザクリナの祝福はいかばかりだろう。テモテもまた、祖母ロイスと母ユニケの手引きのもと、幼い頃から聖書に親しんできた。そのような下地がザクリナにもあったのだ。その下地が彼女に揺るがぬ決心をもたらしたのである。
北マケドニアに聖書信仰が深く根を張り、宣教が進むように祈っていただきたい。
■ 北マケドニアの宗教人口
正教 64・1%
プロテスタント 0・3%
カトリック 1・0%
英国教会 0・01%
無神論 3・5%
イスラム 31・0%
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