【CJC=東京】ヒラリー・クリントン米国務長官は2月22日、就任後初の外国訪問となったアジア歴訪を終えたが、同日朝、北京市内の公認プロテスタント教会『海淀堂』を訪問した。
長官は21日に行った中国指導者との一連の会談では、中国の人権状況に対する厳しい批判を控えていた。一方、教会訪問などは「プライベート」と位置づけられており、中国側を刺激しない形で信教の自由を重視する姿勢を示し、人権状況の改善を促したとみられる。ロイター通信によると、長官は同行記者団に20日、自身が教会を訪れる行動そのものが「多くを語ると思う」と言及していた。
中国では信教の自由が尊重されていないとして、米人権団体などから批判が出ていた。
この日、民主化運動活動家の胡佳氏(服役中)の夫人らが長官の訪れる教会に行くために自宅を出ようとしたところ当局に阻止されたという。