5、6年前のデータとなるが、スペインではその当時、毎月6つの新しい教会がオープンしていたのだ。そしてその勢いは今も継続している。
スペインの独裁者フランコが統治していた時代、同国の福音派は、伝道することも、家の外で集会を開くことも、宗教的な資料を印刷することも禁じられていた。しかし、バルセロナのカタルーニャ地方では、福音は着実に、そして熱烈に広がっていったのだ。今日、スペインは空前のリバイバルを経験している。
スペイン法務省の宗教多元性調査局の年2回の報告書によると、2017年の最後の6カ月間、スペインでは毎月6つの新しい教会がオープンし、87の新しい礼拝所がスタートした。その結果、スペイン全体で4045の礼拝所を有する結果となった。
スペインの In Depth Evangelism の責任者であるマキシモ・アルバレス氏によれば、この成長は一貫して維持されているという。「教会や教派によって行われている教会開拓の取り組みのおかげで、数字は伸び続けています」
スペインは、福音が燎原の火のように広がっているかつての植民地ラテンアメリカのトレンドに倣い、少し遅れてこれに追随している。つまりスペインのリバイバルは、ラテンアメリカの爆発的教会成長の飛び火という側面が否定できない。
かつての植民地が、宗主国によって文化的言語的な影響を受けた巧妙だろうか、それが橋渡しとなって、今度はかつての従属国が宗主国に対して、霊的な好影響を及ぼしている。
人間の欲望がもたらした植民地主義だが、これが神の御手の中で、お互いが霊的に影響し合う好循環となっている。霊的成長が著しいラテンの国々が、大西洋を隔ててさらに影響し合い、国々にリバイバルをもたらすよう祈っていただきたい。
■ スペインの宗教人口
カトリック 77・8%
プロテスタント 1・8%
英国教会 0・2%
イスラム 2・4%
無神論 19・5%
ユダヤ教 0・7%