NPO法人「抱樸(ほうぼく)」(奥田知志理事長)は15日、5年前から計画を進めてきた「社会福祉法人抱樸」を6日に設立したことをホームページで発表した。
抱樸は、北九州市にある特定危険指定暴力団「工藤会」の本部跡地に、さまざまな機能を持った複合型社会福祉施設を建設し、そこを拠点に「希望のまち」をつくるプロジェクトを進めている。今回の社会福祉法人設立により、プロジェクトがさらに具体的に進むことになる。
社会福祉法人の理事長には、NPO法人で専務理事を務めている森松長生氏が就任。森松氏は、1995年からホームレスや生活困窮者の支援に携わっており、抱樸には前身の「北九州ホームレス支援機構」時代から関わっている。
新しく開設した社会福祉法人のホームページでは、設立に至るまでの経緯を説明しつつ、「抱樸は、これからNPO法人と社会福祉法人と2つの事業形態をもって、『ひとりも取り残されない社会』を目指して活動していきます」と表明している。
社会福祉施設の着工は来年1月を予定しており、開所は2025年4月を見込んでいる。昨年4月から、プロジェクトを支援する寄付を呼びかけており、3億円の目標に対し、11日時点で約2億2700万円が集まっている。プロジェクトに関する詳細は、特設ページを。
■ 希望のまちプロジェクトの紹介動画