カトリック東京大司教区のパウロ森一弘(もり・かずひろ)名誉司教が2日午前3時39分、東京逓信病院(東京都千代田区)で、上部消化管出血のため死去した。84歳だった。同大司教区が同日、ホームページで発表した。
葬儀ミサ・告別式は、5日正午から東京カテドラル聖マリア大聖堂(カトリック関口教会、東京都文京区関口3-16-15)で、同大司教区の菊地功大司教の司式により行われる。参列者の人数によっては、聖堂への入場ができない場合もあるとしている。
1938年横浜市生まれ。54年栄光学園(神奈川県鎌倉市)の聖堂で受洗。67年ローマで司祭叙階。77~81年関口教会助任司祭、81~85年同主任司祭。84年東京大司教区補佐司教任命、85年司教叙階。2000年同補佐司教退任。
この他、キリスト教施設である真生会館(東京都新宿区)の理事長を、1985年から2021年までの長きにわたって務めた。
著書に、『心の闇を乗り越えて―私の歩んできた道』『しんげん―日本の社会とカトリック教会に向けて』『日本の教会の宣教の光と影』など多数。