韓国の郵政事業本部は、「韓国独立に貢献した外国人」をテーマにした記念切手を14日に発売する。日本の朝鮮半島統治からの解放を祝う「光復節」(8月15日)を記念する事業の一環で、カナダ人宣教師のフランク・ウィリアム・スコフィールド(1889~1970、韓国名:石虎弼=ソク・ホピル)と、英国人実業家のジョージ・ルイス・ショー(1880~1943)の2人の肖像画が用いられる。
スコフィールドは英国生まれのカナダ人医師で、1916年に医療宣教師として渡韓。セブランス医学専門学校(現・延世大学)で教鞭を執った。
韓国では、その3年後の19年3月1日から、日本からの独立を目指す「三・一独立運動」が始まり、同年4月15日には、同国北西部の提岩里(チェアムリ)にある教会で、日本軍により20人余りが虐殺される「提岩里教会事件」が発生した。3月1日から写真を撮って当時の様子を記録していたスコフィールドは事件後、現場を訪れ、事件の様子を写真と共に報告。複数の新聞に掲載されたことで、事件が世界的に知られるようになった。
そのため、スコフィールドは韓国で、三・一独立運動の「独立宣言書」に署名した「民族代表33人」に加え、「34番目の民族代表」などと呼ばれている。この33人は、天道教、キリスト教、仏教の代表者から成り、キリスト教からは牧師や長老ら16人が参加した。