日本の朝鮮半島統治からの解放を記念する韓国の「光復節」(8月15日)を前に、ソウル近郊の龍仁(ヨンイン)市にある新エデン教会で26日、日韓親善回復礼拝が行われ、聖書キリスト教会・東京教会の尾山清仁牧師が出席し、説教を取り次いだ。韓国クリスチャントゥデイ(韓国語)が同日、伝えた。
清仁牧師は、日韓親善宣教協力会会長を務め、韓国を含めたアジア諸国の人々に対し、戦時中の日本の罪を謝罪し和解を進める働きを長年行ってきた尾山令仁牧師の息子。令仁牧師が5月に死去した際、弔問のため東京を訪れた新エデン教会の蘇康錫(ソ・ガンソク)牧師が、日韓の和解と協力の働きを今後も継続していくことを伝え、清仁牧師らを今回の礼拝に招待したという。
清仁牧師はこの日、エフェソの信徒への手紙2章10節から、「皆さんは神様の最高傑作」と題して説教した。
清仁牧師は、「私の父は日韓の和解と協力を念頭に置いて教団と教会を運営していましたので、私もそれをよく受け継ぎたいです」とし、「今後、韓日関係は強化され、深化すると考えています。神様が韓国と日本の教会をそのように導いていかれます」と期待を語った。
説教では、自身の小学生時代の担任教師がクリスチャンで、日本がかつて韓国に対して犯した過ちを教えてくれたと回顧。自分自身はそれまで令仁牧師の働きを理解できなかったものの、その教師の言葉で理解するようになったと話した。
また、「父は最初にフィリピンで悔い改めと和解の働きをしました。アジア諸国でもこのような働きが必要だが、韓国ですることが最も重要だと言っていました」と述べ、令仁牧師が特に韓国での活動を重視していたことを話した。
その上で、「父の謝罪運動を受け継いで、さらに深化させなければならないと思っています。父は一生その荷物を負っていくと言っていました。私も謝罪と和解のメッセージをよく継承したいと思います。これからも日本の過去の歴史に対して、確かに謝罪し和解することをしていきたい」と強調した。
説教後には、清仁牧師夫妻に花束が贈呈された。蘇牧師は、「日本の過ちを覚えながらも、それに縛られずに、謝罪があればそれを受け入れ、両教会がこれから日韓の和解と未来へ進んでいこう」と話した。