ドイツの移民の中で素晴らしいことが起きている。ドイツのハンブルクにあるオール・ネイションズ(AN)の宣教チームは、この街の移民の間で活動している。彼らは、いわゆる「ウェルカムカフェ」を利用して、移民が所属できる場所を提供している。ANは、ディスカバリー聖書研究を用いて、移民が主イエスを知ることを助けている。
「オール・ネイションズ・ハンブルク・ハブでは、エキサイティングなことが起こっています!」と彼らは報告している。「神は、各チームの中で動いておられ、コミュニティーや家族の中で、次々と新しい信者が起こされています!」以下はアラビア語チームの報告だ。
「ディスカバリー聖書研究会は盛況で、アラビア語を話す簡易教会も始まりました! アラビア語のワーシップミュージックを取り入れました。参加者全員が感動しています!」これを通じて、神はクルド人コミュニティーへの扉を開かれた。
「アラビア語を話すクルド人の家族がアラビア語チームに参加したことで、ハンブルクのクルド人コミュニティーへの扉が開かれました。残念ながら、この家族は何度も引っ越さなければなりませんでしたが、行く先々でキャンプにいる人々にイエス様のことを話し、そこでアラビアンカフェに招待しています。彼らは新しい友達をたくさん連れてきて、そこからどんどん広がっていきました」
クルドの人たちは、本当に福音を知りたがっていたようだ。
「突然、多くのクルド人がアラビア語カフェにやって来ました。彼らはアラブ人とは全く違う行動をとりました。彼らはすぐに私たちの本棚にある聖書を見つけ、イエスや聖書について直接質問し、聖書を家に持って帰りたがりました。ある男性は『ここはまさに私が探していた場所だ!』とまで言いました。彼らは、チームが自分たちの働きのために祈ってくれることを望んでいます」
そして、これによってクルド人の会衆がスタートした。
「この様子を見たチームは木曜日の夜、彼らが自分たちの集まりを持つように促しました。彼らは今、アル・マシラのビデオ(創造から始まりキリストに至るまでの教材映像)を見るために一緒に集まり、その後ディスカッションをしています。最初のミーティングの後、4人が自分の人生をイエス・キリストにささげたいと願い、現在彼らは弟子訓練のプロセスを歩んでいます。このグループが始まってからというもの、毎週成長を続けています」
イランからの移民に奉仕するペルシャ語チームからも良い知らせがあり、朗報は絶えない。
「ペルシャ語チームは、ペルシャ語ウェルカムカフェを開催し続けており、その規模は非常に大きくなっています。先月からペルシャ語チームは、ペルシャ語主導の新しいディスカバリー聖書研究を4つ指導するようになりました! 私たちはこれらのグループに対してとても興奮しています! ペルシャ人の新しい信者と、キリスト教への入信をまだ決めかねている人たちが混在しています。これまでのところ、私たちが受け取ったフィードバックは、本当に素晴らしいものでした。参加者はこれまで以上に聖書について学び、日常生活に影響を与える問題に関して聖書が何を語っているのか、とても知的な質問をしています」
続いて、ペルシャ語キッズクラブの報告だ。
「毎週、子どもたちは一緒に聖書の話を聞いたり、演じたりして、神様の語りかけを聞く練習をしています。子どもたちはお互いのために祈り、また祈りを受けます。年長の子どもたちは、イエス様のお話を暗記し、それを友達に話す機会を得ます」
ウクライナからの移民もたくさんいる。
「ウクライナチームは土曜日の午後にウェルカムカフェを開催し、大成功を収めています。神の恵みにより、ウクライナ人の何人かと一緒に礼拝の夕べとディスカバリーグループが始まりました。また、カフェで販売するウクライナ製品をドイツで輸入し、彼らの生活を養う小ビジネスを始める可能性も探っています」
ハレルヤ!主をたたえよう。なんということだろう。紛争や戦争、災害の大きな悲しみから、恵みの主は、良い業を始められた。苦難から逃げ出した者たちの中から、ご自分の子どもたちを呼び出されているのである。しかも宣教チームが現地に赴かずとも、ドイツのような移民や難民受け入れ国がハブとなって、平和な国で聖書を学び、弟子化の道を進んでいる。これらの人々の中から、近い将来、自身の祖国に福音を持ち帰る宣教者となる者が起こされよう。
ドイツで起きている同様のことが、欧州の難民受け入れ国のキャンプや移民の間で起きている。彼らのコミュニティーがいよいよ外国の地で大きくなり、本国に福音を伝える力強い足掛かりと原動力となるように祈っていただきたい。
■ ドイツの宗教人口
プロテスタント 32・4%
カトリック 30・6%
英国教会 0・1%
正教会 1・9%
無神論者 30・5%
イスラム 4・4%
ユダヤ教 0・3%