【CJC=東京】100カ国以上で活動する『国際ハビタット・フォー・ヒューマニティ』の創設者ミラード・フラー氏が2月3日死去した。74歳。
1935年1月3日、米アラバマ州ラネット生まれ。実業家として成功したものの、キリスト教信仰から貧困住居問題の解決のために、自らの財産を売ることを決意、住居を低所得者が手ごろな値段で購入できるよう、非営利で無利息を原則とした住居を建築した。
住居所有者になる家族がほかの家族の住居建築にボランティアとして労働参加する「スウェット・エクイティ」や、ローン返済金が次の住居建築の資金に活用される「回転資金」などのアイデアが、ハビタット運動の基本原則となった。
1976年に『ハビタット・フォー・ヒューマニティ』を設立した。現在では世界中で30万戸以上の家の建築・修繕を行うNGO(非政府組織)になっている。