米南部テネシー州ナッシュビルのキリスト教系小学校「カベナントスクール」で27日、銃乱射事件があり、児童3人と教職員3人の計6人が死亡した。容疑者は地元に住む白人の女で、駆け付けた警官に射殺された。女は過去に同校に在籍しており、出生時の性別と自認する性が異なるトランスジェンダーだったという。
ナッシュビル警察の発表(英語)によると、警官に射殺されたのはオードリー・エリザベス・ヘール容疑者(28)。自ら運転する車で現場を訪れ、ガラス製の学校のドアを銃で破壊し侵入。校内で銃を乱射し、現場に駆け付けたパトカーに向けても発砲した。殺傷性の高い半自動小銃2丁と拳銃1丁を所持していた。
米CNN(日本語版)によると、最初に通報があったのは午前10時13分。その14分後には駆け付けた警官が、学校の2階にいたヘール容疑者を射殺した。
ナッシュビル警察の別の発表(英語)によると、死亡したのは、いずれも9歳のイブリン・ディークハウスさん、ハリー・スクラッグスさん、ウィリアム・キニーさんの児童3人と、シンシア・ピークさん(61)、キャサリン・クーンスさん(60)、マイク・ヒルさん(61)の教職員3人。米ABC系のテレビ局「KATV」(英語)によると、ピークさんは代用教員、クーンスさんは校長、ヒルさんは用務員だった。
ロイター通信によると、動機は現在のところ不明。一方、ヘール容疑者は、学校の入口など詳細な地図を描いた犯行声明とみられる文書も残していたという。
カベナントスクールは幼稚園も併設し、未就学児から小学6年生までの約200人が通っていた。学校のホームページ(英語)によると、隣接するカベナント長老教会が2001年に教会活動の一環として設立した。