3度のグラミー賞ノミネート経験を持つワーシップソングライター、クリス・トムリンが先月22日から、米国36都市を回る約2カ月半にわたるツアー「HELLO LOVE TOUR」を開始した。すでに初めの10日間で8都市を回り、観客4万人以上を動員。4月9日の最終ステージまで走り続けることになる。
「このツアーは単なるショーではない」。米キリスト教ラジオ局WRBSのディレクターで、先月24日のメリーランド州ボルティモアでのステージをプロモートしたマイク・アレイ氏は、「これは単なる賛美コンサート以上のもので、まさに礼拝の経験そのものだ。様々な年代、人種、肌の色の観客8000人が歌って互いに分かち合うことができた。天国はきっとこのようなのだと、その一場面を垣間見ることができたように思う」と感激を語った。
先月22日、ペンシルベニア州ハーシーで始まったこのツアーは、ヒューストンやダラス、フェニックス、ロサンジェルス、シアトル、シカゴなど計36都市を回り、4月9日のノースカロライナ州ウェンストン・セレームのステージで幕を下ろす。
一方、このツアーは、ケニアやアフガニスタン、ウガンダなどの様々な困難に直面する貧困国への支援プログラム「onemillioncan」へ協賛。ケニヤの農村支援や、アフガニスタンの子どもたちの人生を変えるための教育、ウガンダの児童兵のための住居支給など、ツアーでは同活動の紹介や支援方法に紹介される。
ツアーは米各紙でも取り上げられ、ミシガン州のグランド・ラピッズ・プレス紙は同ツアーを4段階評価で3.5と高評価。ニューヨーク・タイムズ紙は、クリス・トムリンへの観客の反応はここ最近のポップ音楽としては最も大きなものの一つだとし評価している。また、シダー・ラピッズ・ガゼット紙は、「トムリンの音楽をなぜこれほどまでに、ワーシップリーダーや会衆に受け入れられるのか、それは簡単なことだ。彼のすべての歌が魂を揺り動かし、歌わずにはいられなくさせるからだ」と報道。英字誌タイムマガジンは、トムリンが「いたるところで最もよく歌われている歌手」だと伝えている。
トムリンはこれまで、グラミー賞で3回のノミネート経験を持ち、ゴスペル音楽協会(GMA)のドーヴ賞では14回の受賞を獲得、全米レコード協会(RIAA)からはプラチナディスク、ゴールデンディスクの認定をそれぞれ1回ずつ受け、米国の音楽著作権団体ASCAPからは07年に最優秀ソングライター賞を受賞、国際キリスト教著作権協会(CCLI)の人気曲トップ100位の内10曲はトムリンの曲、また内6曲は25位以内にランクインするなど、今を時めくクリスチャンアーティストだ。(Breathe Cast)