長崎出身のカトリック信徒が巨額の私財を投じて製作した伝説の無声映画「殉教血史 日本二十六聖人」のスペシャル鑑賞会が、2月4日(土)にカトリック麹町聖イグナチオ教会(東京都千代田区麹町6-5-1)で開催される。
角川文化振興財団による「バチカンと日本100年プロジェクト」の一環で、昨年4月にはカトリック浦上教会(長崎市)でも上映されていた。約90年前の公開時と同じく、上映中に内容を解説する活動弁士と楽団の生演奏付きで上映される。現在、鑑賞希望者を募集中で、抽選で150組300人が招待される。
「殉教血史 日本二十六聖人」は、長崎出身で、当時日本の統治下にあった朝鮮の京城(現ソウル)で牧畜事業を営んでいたカトリック信徒・平山政十(まさじゅう、1880~1958)が製作。平山は映画の製作に6億円もの私財を投じており、日本のカトリック教会関係者も多数協力したとされている。
豊臣秀吉の命令で、1597年に長崎市の「西坂の丘」で処刑され、その後1862年にカトリック教会から列聖された日本二十六聖人を史実に沿って描いた内容。上映時間は152分。日本では1931年に公開され、その後、米国や欧州でも上映された。米カトリック誌「ランプ」は、「米国で初めて公開された日本映画」として紹介しており、全米約200カ所で上映され、約15万人が観賞したという。
鑑賞会は、2月4日(土)午後1時40分開場、午後2時開演、午後4時終演(予定)。応募は、ウェブまたはハガキで。ウェブでの応募締め切りは、1月20日(金)午後11時59分。ハガキでの応募は、住所、氏名、電話番号を明記の上、下記の宛先まで。1月20日(金)の消印まで有効。
<ハガキでの応募先>
〒359-0023
埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 角川武蔵野ミュージアム内
角川文化振興財団「日本二十六聖人」映画鑑賞会係まで