真面目にいちずに生きていたら悩みがないかというと、そうではありません。世の中、腹黒く、陰謀を企て、汚れた生き方をする人がいるものです。
イエス様を十字架にかけて殺し、復活の事実を覆い隠そうと賄賂を使って「イエスは復活したのではなく、弟子たちが遺体を持ち去ったのだ!」とうそのうわさを流しました。それをやったのは、極悪人ではなく、宗教家であり、本来「君たちうそはいけないよ。神は見ているからね。命が危ぶまれても正直であるべきだよ。私たちも応援しているから」と言うべきところですが、彼らが陰謀を企て、兵士たちに加担させたのです。
こういうことが政治の世界やお金が絡む場面でよく起こります。しかも、神を信じる者の間でも起こらないとは限りません。聖書は「悪を行う者に対して腹を立てるな。不正を行う者に対してねたみを起こすな」(詩篇37:1)と語ります。
これを書いたのはダビデですが、自分自身を含めて、数多くの人の心の醜さを見てきてそう語るのでしょう。彼は、悪を行う者を見て、腹を立て、内心穏やかではありませんでした。しかし、神を信じてその心の弱さを治め、乗り越えたのです。
続きの言葉を記します。
「彼らは草のようにたちまちしおれ、青草のように枯れるのだ。主に信頼して善を行え。地に住み、誠実を養え。主をおのれの喜びとせよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。主は、あなたの義を光のように、あなたのさばきを真昼のように輝かされる。主の前に静まり、耐え忍んで主を待て。おのれの道の栄える者に対して、悪意を遂げようとする人に対して、腹を立てるな。怒ることをやめ、憤りを捨てよ。腹を立てるな。それはただ悪への道だ。悪を行う者は断ち切られる。しかし主を待ち望む者、彼らは地を受け継ごう。ただしばらくの間だけで、悪者はいなくなる。あなたが彼の居所を調べても、彼はそこにはいないだろう」(詩篇37:2〜10)
悪を企てる人はいます。しかし「心配してそれに対抗せよ!」と聖書は語りません。「主に信頼して善を行え」と語ります。
どうぞ皆さん、神を信じましょう。そして神を信頼して、善を行っていきましょう。悪をなす人、不正を行い、おとしめようとたくらむ人たちは、一時的にはうまくいくように見えたとしても、それは一時的に過ぎません。「彼らは草のようにたちまちしおれ、青草のように枯れるのだ」と語ります。「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる」とも語ります。
あなたの道を主に委ね、あなたの道を行きましょう。主が共にいてくださり、助けてくださり、あなたの働きを祝福し、そのミッションを遂行させてくださるからです。
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