オープン・ドアーズのワールド・ウォッチ・リストによれば、北朝鮮は20年以上、世界最悪の迫害国だ。
キリスト信者が捕まると、投獄、拷問、または死の危険にすぐさま直面する。推定5万から7万人の信者が悪名高い収容所に投獄されている。多くの場合、家族もまた捕らえられた人と同じ運命をたどることになる。今年は礼拝中のキリスト者がその場で処刑され、その家族が刑務所に入れられたという報告や、中国との国境で行方不明になったり捕まったりしたという証言もある。
金正恩の支配一族は、キリスト者らを最も危険な政治的階級とみなしている。そのため、迫害は暴力的で苛烈を極める。北朝鮮の親たちは、しばしば自分の子どもたちにさえ信仰を隠す。数人以上の教会は存在せず、ほとんどができる限りひっそりと礼拝をささげる。
信者の生活は常に緊張を強いられ、捕まるか死ぬのかは、たった一度の過ちで決まってしまうのだ。聖書を所持しているなど、過去の「犯罪」で当局に知られている信者は、社会の最下層と見なされ、わずかな食料援助でも無視される。
北朝鮮はイエスを信じる者にとって極めて危険な状態が続いており、金正恩政権が倒されない限り、それは変わらないだろう。悪い政権の失脚と北朝鮮の兄姉らが守られ、北朝鮮の霊的夜明けが訪れるよう祈っていただきたい。
■ 北朝鮮の宗教人口
無神論 69・3%
プロテスタント 1・3%
カトリック 0・1%
土着宗教 15・5%
仏教 0・4%