国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会の英国代表団員を務めた経験を持ち、英国で文化財など保護を行う民間団体「イングリッシュ・ヘリテージ」の世界遺産・国際政策担当責任者のクリストファー・ヤング氏が2日、長崎市を訪れ、金子原二郎・長崎県知事や田上富久・長崎市長らに、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録へ向けてアドバイスを語った。長崎新聞が伝えた。
同紙によれば、ヤング氏は長崎の教会群の世界遺産登録に向けて、長崎県から招待されて来日。大浦天主堂(同市南山手町)や、日本二十六聖人殉教地(同市西坂町)、出津教会(同市西出津町)などを視察した。
ヤング氏は複数の構成遺産候補がある外海地区について、「保存状態も良く、維持していこうという信者の気持ちも感じた。建物だけでなく、景観も守っていくべき」(同紙)とアドバイス。他国との比較研究や、実際に教会を使用している信者へ対するサポートなどの必要性も指摘した。