米映画製作会社のピュア・フリックスとピナクル・ピーク・ピクチャーズはこのほど、人気キリスト教映画シリーズ「神は死んだのか」(原題:God's Not Dead)の第5弾「God's Not Dead: Rise Up」を製作中であると発表した。
シリーズ中でデイブ牧師を演じる俳優兼プロデューサーのデビッド・A・R・ホワイトは、本作品を「第5章」と呼んでいる。
「この種の映画とメッセージが多くの人々の共感を呼んでいることに、私は8年たった今でも謙虚な気持ちにされています。『神は死んだのか』がもたらした影響は否定できない確かなものです。私は、このムーブメントに加わることができたことを誇りに思っています」
発表(英語)によると、第5弾は、デイブ牧師が下院議員に立候補するストーリーを描くもので、対立候補は、公共政策における宗教の影響力を排除しようと目論む人物だという。
「政治と市民生活、そして宗教に未曽有の不安が広がる中、『神はこの国の政治に働いておられるのか』という疑問を誰もが抱いている。デイブはその疑問に答えようと奮闘する」と、あらすじはつづっている。
ピュア・フリックスは13日、ロサンゼルスの映画館「AMCセンチュリーシティー」で行った会員限定のイベントで本作を発表した。イベントにはホワイトの他、ディーン・ケイン、イザイア・ワシントン、コリー・オリバー、ブラッド・ヘラーなど、「神は死んだのか」シリーズの出演者らも出席した。
第1弾に出演したケインは、次のように語った。
「私は息子が生まれてから、『神は死んだのか』のような、信仰と家族をテーマにした作品に引かれるようになりました。息子を仕事場に連れていき、ポジティブで励まされるメッセージを受け取って帰ってほしいと思うようになりました」
「『神は死んだのか』シリーズに再び出演できて、うれしく思っています。この作品は、民衆は地域社会や国に変化をもたらせるのかというテーマを観客に考えさせるもので、感動的であると同時にチャレンジを与える作品でもあります」
本作の撮影は、「神は死んだのか」の第1弾と第2弾を手がけたハロルド・クロンク監督の指揮の下、今年後半にサウスカロライナ州で開始される予定。
第4弾でダリル・スミス議員を演じ、今回も同議員を再演することになったワシントン氏は次のように話す。
「観た後、いつまでも心に響く作品に参加できることは、私にとって重要なことです。それこそが、『神は死んだのか』シリーズの目指すものだからです。それは人々が自分の才能を用いて、自分ならではのやり方で地域社会に貢献するように呼びかけることなのです」
「神は死んだのか」は、2014年に公開されたケビン・ソルボ主演の第1弾を皮切りにシリーズ化されたキリスト教映画。第1弾は、上映による興行収入に加え、DVDなどの売り上げも含めると、全世界で1億ドル(約145億円)を超える収入を記録しており、信仰に基づいた映画の中で最も成功した作品の一つとなっている。