スペイン北西部ガリシア州で4日、「福音派オリンピック」が開催され、子ども約300人が参加した。会場となったア・コルーニャ大学の競技場には、観客を含めると千人余りが集まり、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった福音派によるスポーツの祭典を楽しんだ。欧州の福音派メディア「エバンジェリカル・フォーカス」(英語)が伝えた。
スペインの「福音派オリンピック」は、37年前にバロセロナのある北東部カタルーニャ州で始まり、その後1998年に中部マドリード州、99年にガリシア州が加わり、毎年各州で開催されてきた。今回開催されたのは、ガリシア州の大会。
参加対象者は4歳から16歳までだが、2020年と21年は新型コロナウイルスの影響で中止となったため、今年は16歳以上の参加も認められた。種目は、短距離走、走幅跳、走高跳、ハンマー投げ、マラソン、リレーなどさまざま。金メダルは10点、銀メダルは5点、銅メダルは3点が加算され、各教会は累計の獲得ポイントを競う。
今年は、ルーゴ・グッドニュース教会が343点で優勝を果たした。2位はビーゴ合同教会で280点、3位はア・コルーニャ・エルカミノ・ブレザレン教会で270点だった。また、参加者一人一人に参加賞が贈られた。
競技の他にも、音楽グループによる演奏や聖火台の点火、パレードなどが行われ、愉快なサルの大会マスコットも小さな子どもたちを楽しませた。
「福音派オリンピック」のエスター・ロドリゲス会長は、「良い経験でした。子どもたちは喜んでいました。雨が降ると予想されていましたが、素晴らしい一日となりました。ここでは、神に感謝し、すべての福音派教団が集います。これは一体感をもたらし、私たちが素晴らしいコミュニティーであることを実感できるのです」と語った。
エバンジェリカル・フォーカスによると、現在大会が開催されている3州の他に、北部ラゴン州と南部アンダルシア州でも開催を望む声があり、主催者側は開催を検討しているという。