国の登録有形文化財に登録され、「22世紀に残す佐賀県遺産」にも選ばれている、日本福音ルーテル小城教会(佐賀県小城市、箱田清美牧師)の改修工事がこのほど終わった。同教会の設計は、教会建築で有名なウィリアム・ヴォーリズが行ったとされており、1938年(昭和13)に建てられた切妻屋根の小さな木造教会。地元の佐賀新聞が伝えた。
同紙によれば、1500万円以上の総事業費のうち、県と市から合わせて1000万円が補助として出された。外壁の色は、当時の記録がないため、地元の高齢者らから聞き取りを行って決めたという。
サイソート小屋組の平屋建てで、西側にある聖壇部が円形状に張出する独特の形をしている。一方、西側には一部2階建てのホールと牧師館が続いる。98年に国土の景観に寄与しているという理由で、国の登録有形文化財に選ばれた。