2018年に出版された「聖書協会共同訳」について、日本聖書協会は9日、講壇用聖書の製作を決定し、早期予約の受け付けを開始したと発表した。
製作が決まったのは、三方金が施された総革装のA4判。革表紙に施される金箔押しは、聖書協会共同訳の装丁を一貫して手掛けてきたワイミー・グラフィックスの三輪義也氏によるデザイン。バッハの使用したカロフ聖書のファクシミリ版を製作するフォプマ・ヴィエール製本所(オランダ)が、職人の手による幾つもの工程を経ながら一冊一冊丁寧に製作する。
講壇用聖書は、主に教会や学校の講壇に備えられるほか、記念の品や家庭での信仰継承の象徴などとしても用いられている。その歴史は古く、日本語初の講壇用聖書は1896年、文語訳(明治元訳)完成の9年後に発行。1927年には、新約聖書を大正改訳に変えたものが発行された。いずれも本革装、厚表紙、三方金の重厚な装丁で、今日の講壇用聖書の原型となった。57年には口語訳、90年には新共同訳の講壇用聖書が発行され、広く国内の教会で用いられている。
日本聖書協会は、「教会、教育機関、ブライダル、職場、ご家庭などそれぞれの場で、キリスト教の伝統と信仰を大切に育み、次世代へと継承するために、聖書協会共同訳講壇用聖書が広く用いられることを、心から願っております」としている。
価格(税込み)は33万円で、旧約聖書続編付きは35万2千円。早期予約の詳細は、専用サイトを。
■ 聖書協会共同訳講壇用聖書のプロモーションビデオ