神戸国際支縁機構は、ロシアによる侵攻が始まったウクライナに対する救援金の受け付けを開始した。機構の海外部門「カヨ子基金」が受け皿となり、特にウクライナ国内の孤児や夫を亡くした女性、高齢の独居者への支援に充てる計画。
機構は「戦争で一番被害を受けるのは弱い者」と強調。ロシアに対し停戦を要求しているウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)と連絡を取っており、救援金は同教会を通じて送金することを考えている。
理事長の岩村義雄牧師は26日、自身が設立発起人の「憲法9条をノーベル平和賞に推す神戸の会」の記者会見に出席。ウクライナ情勢に対する質問に対しては、「日本も敵基地攻撃など隣国の脅威をあおりながら、軍事国家への階段を登っている傾向を憂慮している。人類の叡知(えいち)である宝、憲法9条の改正をしない決意である」と語った。
機構は「こんな時代だからこそ、先制攻撃である敵基地攻撃を認めたりしてはいけない。戦争の『罠(わな)』に日本は加担しないようにすべきである」としている。
救援金の受け付け口座は以下の通り。受取人の名義はいずれも「カヨ子基金」。受付期間は12月31日まで。
■ ゆうちょ銀行の場合
記号:14340 番号:96549731
■ ゆうちょ銀行以外の場合
店名:四三八(店番:438) 預金種目:普通預金 口座番号:9654973