「あなたの聖書(バイブル)、見せてください」をテーマに、日本聖書協会がSNSで募集したフォトコンテストの入賞・入選作品が決まり、優秀賞など18作品が22日、ホームページで発表された。
聖書をより身近に感じてほしいと企画し、プロ、アマチュアを問わず昨年12月中旬から今年1月まで作品を募集。優秀賞4作品のほか、フランシスコ賞1作品、聖書クイズ賞3作品、入選10作品が選ばれた。
優秀賞に選ばれた「ふみなる(@fumiwriter)」さんが写真に収めたのは、実家に眠っていた祖父の代の口語訳新約聖書。「口語訳を読むと祖父はどういう牧師だったのだろうと時々考える」と文を添えた。同じく優秀賞に選ばれた「@hannah_happ」さんは、「これからたくさん使っていきたいBible」などとコメントし、新しい聖書カバーに入れたお気に入りの聖書を投稿した。
審査員を担当した片柳弘史神父は、「印象に残ったのは、皆さんが大切に使っている聖書の多くが、自分で買ったものではなく、誰かから贈られたものだったこと」とコメント。「父親が亡くなる直前に子どもに託した聖書、それを子どもがぼろぼろになるまで使いこむ。尊敬する先輩からもらった聖書、それを手に先輩の遺志を引き継いで宣教に奔走する。そんな話を読むたびに、胸が熱くなりました」と感想を述べた。
同じく審査員を担当した写真家の石田美菜子さんは、「お一人お一人の聖書に対する思い入れはまさに人生の道標。共感したり感心したり、私自身の信仰について振り返る良い機会にもなりました」とコメント。写真でテーマを表現するよりも、自分の聖書を見せながらストーリーを文で伝える作品が多かったと振り返り、「次回はぜひ、そのストーリーを写真にして見せていただけたらとてもうれしいです。楽しみにしています」とエールを送った。
入賞者にはそれぞれ、ポケットバイブル(優秀賞)、教皇フランシスコ訪日公式記録集(フランシスコ賞)、新・旧約聖書おもしろクイズドリル2冊セット(聖書クイズ賞)が、入選者にはひふみん図書カードが贈られる。入賞・入選作品は、フォトコンテストの特設ページで見ることができる。