短編アニメーション動画などを通して聖書の話を分かりやすく伝える活動をしている米非営利団体「聖書プロジェクト」がこのほど、スマートフォンなどで利用できるアプリをリリースした。これまではユーチューブなどで動画を配信することで、イエス・キリストの福音を何百万人もの人々に伝えてきたが、今後はインタラクティブなアプリを通じて活動を広げる計画だ。
アプリのリリースは昨年12月上旬に発表され、今年1月1日にリリースされた。公式ツイッター(英語)では、「私たちは、この聖書プロジェクトのアプリで、聖書全体をガイド付きで読むという体験を提供します。古代の物語をめぐる新たな旅に出て、聖書はどう読むのかを読みながら学びましょう」と紹介している。
聖書プロジェクトは活動を開始して以来、わずか6年余りで、無料で視聴できる150以上の動画や200余りのポッドキャストを制作。ユーチューブなど世界中のさまざまな動画配信サービスを通じて配信し、これまでに200カ国以上で1億回以上の視聴回数を積み重ねてきた。
キリスト教主義のマルトノマー大学(米オレゴン州)で出会ったティモシー・マッキーさんとジョナサン・コリンズさんが2014年、2つの動画を無料でオンライン上に公開したことが始まりだった。人々が誤解しがちな「落とし穴」を避けながら聖書を読み進める手助けをしたいと思い、この働きを始めたという。
2人は、聖書を旧約と新約の両方から理解することが重要だと考えており、今回リリースしたアプリが、そのために用いられることを願っている。
聖書プロジェクトの公式サイト(英語)では、「本来の意図に沿って聖書を読むとき、私たちは一つ物語を発見します。私たちは、読むたびに聖書のより大きな物語を理解するスキルを身に付けられるような『読む旅路』を築いていきます」とうたっている。
聖書プロジェクトの動画は、19年末からは日本語版も公開されているが、アプリの提供言語は現在、英語のみ。ダウンロードは、米アップル社の App Store または米グーグル社の Google Play Store で。