人としてこの世に来られたイエス・キリストがその神性を人々の前で示したことを記念する「公現祭」(エピファニー)で用いるため、全長1600メートル、重さ約11トンの巨大なパンがメキシコシティのソカロ広場に用意された。時事通信が伝えた。
公現祭は、カトリックやプロテスタント諸派では東方の三博士が幼子イエスを訪問し礼拝したことを記念するもので、カトリックでは1月6日に固定されている。世界各地では公現祭にともなう様々な習慣があり、欧米のカトリック信仰が盛んな地域では、豆や貴金属などを入れて焼いたケーキや菓子パンを分け合い、この中に豆などが入っていた人がその日だけ王になるという習慣がある。
同通信によれば、メキシコでは今回、小麦粉6600キロ、バター3000キロ、牛乳1500リットルを使って、約2300人のパン職人が協力して巨大なパンを作り上げた。6日の公現祭には同広場に約20万人が訪れるという。
メキシコはブラジルについで世界で2番目にカトリック教徒が多い国で、人口の約90%がカトリック。プロテスタントは5%程度。