クリスマスイルミネーションが街行く人を楽しませる東京・銀座で16日夜、東京福音センター主催のクリスマス集会「東京メリエストクリスマス2021」が開かれた。同教会の主任牧師でゴスペルシンガーの万代栄嗣牧師がトーク&ライブを行い、オリジナル曲を中心にゴスペルソングを披露。「なぜ(2千年前の)イエス・キリストの誕生を祝っているのか」と問い掛け、「2千年たった今も、私たちの人生や命に特別な影響を与えてくださる方だから」と福音の知らせを伝えた。
聖書は、クリスマスの主役であるイエス・キリストについて「この方にいのちがあった。このいのちは人の光であった」(ヨハネ1:4)と伝える。万代牧師は、「この世の中の複雑な生活の中で、闇の中に閉じ込められて迷っている、袋小路の中だということが、私たちにはよくある。でも、この救い主がもたらす光は、闇に負けない」と語った。「この救い主の光に頼ると、迷わない。むしろ、どんな闇も打ち勝てない光が、この方の中にある。この命が、光が、私たちのこの世界に来ようとしていた」とクリスマスの意味を説いた。
「でも、肝心なことがあります」と万代牧師。人類の救い主が誕生するという喜ばしい知らせを伝える一方で、聖書は、当時の悲しい現実も記録している。「この方はご自分の国に来られたのに、ご自分の民は受け入れなかった」(ヨハネ1:11)。「人間には(救い主を)拒絶することもできる。自由な選択です。拒絶したままだと、神からの助けや光を得られない。でも受け入れるならば、彼を信じる者には永遠の命、神の子どもとなる特権が与えられる」と伝えた。
「私たちの罪や、私たちのうそ、汚さ、心の歪み全部を背負ってくださって、私たちが死んでお詫びしなくちゃいけない罪に対する裁きを、キリストは身代わりに受けてくれた。そして私たちに生きるようにと、ご自分の命を託してくださった」
万代牧師は、「自分の小ささや罪深さも正直に認めて救い主である神の命につながり、天地宇宙の造り主の神と共に歩むとき、神の愛と聖霊に満たされて生きることができる。だから、救い主イエス・キリストがこの世に現れたクリスマスは今もめでたい。2千年前の人々が歓喜しただけでなく、2021年でもものすごい喜び」と語った。
「自分のやりたい人生と言いながら、結局は狭い、もがくだけの人生から脱出して、神のご計画の中で生きる。そんな人生を受け止めてほしい。この救い主と一緒に歩むならば、さえない毎日はあり得ない」と万代牧師。「みんなの心が暗くなる時代だからこそ、救い主イエス・キリストが必要」と語り掛けた。
集会では、東京福音センターの聖歌隊がゴスペルコーラスを披露。「もろ人こぞりて」「荒野の果てに」「きよしこの夜」などのクリスマス定番の賛美歌を参加者全員で歌った。クリスマスにちなんだ絵本「へいしのなみだ」の朗読もあった。
集会の模様は、ユーチューブで視聴できる。