世界的な原油価格の高騰を受け、米首都ワシントンのメガチャーチがこのほど、通勤者約250人にガソリン代を支援する取り組みを行った。
グレーター・マウント・カルバリー・ホーリー教会(GMCHC)は13日朝、「Gas On God」(神のガソリン)と呼ぶイベントを初めて開催し、ワシントンの主要な通勤ルートであるロードアイランド通りにあるガソリンスタンドで、約250人のドライバーにガソリン代として1人当たり20ドル(約2300円)を手渡した。
GMCHCのクリステル・M・ウッドハウス牧師はクリスチャンポストに、「これまでと異なる方法で私たちのコミュニティーに影響を与える」ため、イベントを企画したとコメント。「仕事の行き帰りにガソリンを必要としている人たちがいます。彼らのニーズを満たすことで、私たちのコミュニティーに貢献できればこれほど素晴らしいことはありません」と語った。
ウッドハウス牧師は、「私たちの願いは常に地域社会のニーズを満たすことです」と述べ、支援を受けた通勤者が「具体的な方法で神の愛を感じてくれることを願っています」と語った。
GMCHCは1966年、アルフレッド・A・オーエンス主任牧師が設立し、現在は約8千人の会員を擁している。
米国では、教会が地元の人々のニーズに応えるため、直接的な支援を行うことがある。新型コロナウイルスのパンデミックの際には、多くの教会が、ロックダウンに関連した経済不況の中で、地元の人々に経済的な支援を行った。
ルイジアナ州ニューオーリンズに拠点を置く「ハウスホールド・オブ・フェイス・ファミリー・ワーシップ・チャーチ・インターナショナル」は今年初め、地元住民の電気代の支払いを支援するために12万5千ドル(約1400万円)を集めた。
同教会のアントワン・M・バリエール主任牧師の妻であるデール・バリエールさんは当時、クリスチャンポストのインタビューに、この取り組みを行ったのは「神様がそうおっしゃったから」と説明。「私たちの願いは、決して諦めないこと、そして助けがないと思っていたときに、突然助けがやってくることを地域社会に伝えることです」と語っていた。