最近発表された世論調査の結果によると、南米のウルグアイで人口に占める福音派の割合が2年間で約2倍に増加した。その一方で、人口の半数以上は、無宗教や無神論を自認する人々で、歴史的に主流派であったカトリックはこの20年で半分近く減少した。
福音派メディア「エバンジェリカル・フォーカス」(英語)によると、チリを拠点とする非営利団体「ラティノバロメトロ」の最新の世論調査により、ウルグアイの人口に占める福音派の割合が、この2年間で4・6%から8・1%に増加したことが明らかになった。ラティノバロメトロは、中南米の18カ国を対象に毎年世論調査を行っており、中南米では最大規模の世論調査だという。
一方、ウルグアイの人口に占めるカトリックの割合は、この20年間で60%から32%にほぼ半減。このためウルグアイは、中南米で最もカトリックの割合が少ない国となっている。
ウルグアイに次いでカトリックの割合が少ないのはホンジュラスとエルサルバドルだが、これらの国は福音派の割合が高く、無宗教者や無神論者が多いウルグアイとは状況が異なる。
ウルグアイの首都モンテビデオ最大の福音派教会を牧会するホルヘ・マルケス牧師は、「修道院が閉鎖され、カトリックの聖職者になるために勉強する人は減っています」と言い、「したがって、ラティノバロメトロが扱っている数字は明らかに一貫しているといえるでしょう」と話す。
マルケス牧師はまた、ウルグアイではこの15年間に福音派の強力なミニストリーが出現し、多くの教会が開設され、多くの牧師が育てられたことを指摘。「街行く人々に聞いてみると、福音派の教会に対する見方が良くなっているのは普通のことです。これは、福音派の人々が増えたということではなく、福音派のムーブメントに関わる人々が増えたということです」と語った。