クリスマスまでに6000人のチャイルド・スポンサーを募集するキャンペーンを行っていた国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」は27日、同キャンペーン期間中の約2カ月間に、5908件の新規申し込みがあったことを同ホームページ上で発表した。今回の件数は、同様のキャンペーンを行った昨年の4791件を大きく上回った。
このキャンペーンは、貧困によって命を落としていく世界中の子どもたちを一人でも多く助けたいと、同団体が11月1日からクリスマスまでの期間中、貧困に苦しむ世界の子どもたち6000人のチャイルド・スポンサーを募集していたもの。キャンペーン期間中には、カンボジアで実際に支援を受けて育ったカナ・ナンさんを迎え、神戸と都内二箇所で特別集会を開催した。
同団体はチャイルド・スポンサーシップの支援を通して、子どもたちの住む地域全体が自立することを目指した長期的な支援プロジェクトを実施している。具体的には、子どもたちの住む地域住民への職業訓練、農業技術指導、識字教育、保健員・教師の訓練、また、基本的な社会基盤を充実させるための学校建設、安全な水の確保、保健医施設の整備などを行っている。
支援者には、自分の支援する子どもの「成長報告」と、子どもの住む地域がどう向上しているかを知らせる「プロジェクト報告」が年に一度届く。成長報告では、成長した子どもの写真や学校での成績、学年、身長、体重、好きな遊びなどに加え、家族や地域に関する全体の支援状況などがわかる。またプロジェクト報告では、地域プロジェクト全体の会計報告なども見ることができる。
一人で複数の子どもを支援することもできる。支援期間は自由。事前の申し込みがあれば、現地で自分の支援する子どもに会うこともできる。同団体では年に数回、現地の子どもたちを訪問するツアーを行っている。
同団体では、現在もチャイルド・スポンサーを募集している。資料請求は、電話(0120・465・009)、またはホームページ(http://www.worldvision.jp)。