ケニアの無神論者団体の秘書官が5月末、キリストを受け入れ、同団体の役職を辞任した。
団体職員を辞したセス・マヒガ氏は、世俗主義、無宗教、そして「宇宙は超自然的な側面を持たない自然現象である」という彼らの共通信念を広めるため、2016年に設立された「ケニア無神論者協会(AKS)」の秘書官を務めていた。AKSは国際的な無神論者組織であるヒューマニスツ・インターナショナルの会員団体だ。
マヒガ氏は5月30日、同協会のソーシャルメディアのアカウントで、自身がキリスト教徒になったことを発表した。同協会のウェブ上のプレスリリースでは、次のアナウンスがあった。
「今晩、残念なことに、AKSの秘書であるセス・マヒガ氏から、協会の秘書を辞める決意が伝えられました。セスの辞任の理由は、彼がイエス・キリストを見つけ、もはや無神論を推進することができなくなったためです。セスがイエス・キリストとの新たな関係を築いていくことを願っています」
これに加えてAKSは、マヒガ氏が「人生の中で幾つかの困難を経験し、私はここに来ることができました。とても幸せです」と教会で証しする動画を、プレスリリースとSNSアカウントに掲載した。これに対しては、世界中のキリスト信者がマヒガ氏の回心を祝福した。
この翌日から、AKSはいつも通りの通常運転に戻り、SNSを通じて無神論を擁護する発信をしている。
それにしても、アフリカ人気質だろうか、元役員の新生体験を伴う辞職をありのまま伝えるAKSの大らかさには驚きを禁じ得ない。しかもこのような証しの影響力は、このネット時代にはケニアにとどまらず全世界に及ぶ。神は無神論者も愛しておられる。マヒガ氏のように明確に主を見いだす者らが、無神論者の中にも多数起こされるように祈っていただきたい。
■ ケニアの宗教人口
プロテスタント 56・8%
カトリック 21・5%
英国教会 8・9%
正教 0・8%
土着宗教 7・2%
イスラム 8・3%
ヒンズー 0・4%