英南西部プリマスで銃撃事件が発生したことを受け、英国ビリー・グラハム伝道協会(BGEA)が、祈りと支援を行うためにチャプレンによるチームを現地に派遣した。
銃撃事件は12日午後6時ごろ、プリマスの住宅街で発生。3歳の女の子を含む男女5人が殺害され、ジェイク・デイビソン容疑者(22)も現場で死亡しているのが見つかった。複数の目撃証言によると、デイビソン容疑者は銃を自身に向けて自ら命を断ったとされる。また、犠牲者にはデイビソン容疑者の母親も含まれていた。
英国では、祈りと熟考の場を提供するために教会が門を開き、事件翌日の13日夜には現場近くで何百人もの人々が追悼の祈りをささげた。
BGEAによると、現地には迅速な対応を行うチャプレンによるチームが派遣され、この「必要な時」に精神的、霊的なサポートを提供するという。「この壊滅的な事件の影響を受けた人々のために、私たちと一緒に祈りましょう」と呼び掛けている。
事件を受け、英国内の教会指導者も相次いでコメントを発表。哀悼の意を示すとともに、祈りを呼び掛けている。
英国国教会のクレディトン主教ジャッキー・サールは、犠牲者とその家族、またプリマス市と救急隊のために、追悼のキャンドルをともし、祈るよう呼び掛けた。
同教会のヨーク大主教スティーブン・コットレルは、「この週末にプリマスで苦しんだ人、苦しんでいる人、そして彼らを気遣う人々のために祈ります」と述べた。
同教会のプリマス主教ニック・マッキネルは、英BBCラジオ・デボンの番組で「私たちは、この夜が最も恐ろしい夜となった人々に心を向ける必要があります」とコメント。「愛する人を失った人々、負傷した人々に祈りと思いをささげます」と語った。
カトリック教会のプリマス司教マーク・オトゥールは、事件に対し「深い衝撃と悲しみ」を表明。「この悲劇的な時期に、犠牲になったすべての人々と、その愛する人々のために、私は支援と祈りをささげます。この週末は教会で、被害に遭われたすべての人々とプリマスの人々のために祈りましょう」と呼び掛けた。
スコットランド国教会の議長であるジム・ウォレス卿は、「このような邪悪で無分別なことが起き、大きなショックを受けています」とし、「この悲劇的な事件の影響を受けたすべての人々に、私たちの思いと祈りをささげます」と述べた。