【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は12月17日、バチカン市内のパウロ6世ホールで水曜恒例の一般接見を行なった。教皇は、降誕祭がキリスト者だけでなく多くの人々の心に呼びかける普遍的な祝日としての性格を持っていることを指摘、降誕祭とはいのちの贈り物を喜び祝う日だと述べた。
教皇は、行き過ぎた消費主義のもと、降誕祭がその精神的意味を失い、単なる贈り物の購買と交換という商業的機会に過ぎなくなっていることに懸念を表明、世界規模の金融危機がクリスマスの真のメッセージを見直す良い機会となることへの期待を示した。
教皇は、経済危機をはじめ様々な困難や不安に多くの家族や人類全体が直面している今、降誕祭が皆にとって、簡素さの中の温かさ、友情や連帯といった本来の価値を再発見し、キリストの誕生という神秘から来る希望のメッセージを神からの個人的な贈り物として受け取る機会となる、と語った。