・・・すべての人を照らすそのまことの光が世に来ようとしていた。・・・この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。・・・ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。(ヨハネの福音書1章6節から14節)
1年の終わりに近づき、流行語大賞も発表されました。「アラフォー」と「グ〜」そして審査員特別賞で「上野の413球」だそうです。選ばれた3つの言葉を聞いてもピンと来ない方もおられるはずです。正直なところ本当にインパクトのある流行語はなかったと思います。
何だかメリハリのない、重苦しいニュースばかりの2008年で終わりそうですが、聖書が語る本物の光、人生を照り輝かせる光が存在することを知りましょう。
その光とは言うまでもなく救い主であるイエスのことです。そのイエスのご誕生をお祝いするクリスマスに、一人一人が心の中にイエスの臨在を感じて、周りの人々も照らすことができる、光に満ち溢れた私たちであることをもう一度確認しましょう。
クリスマスは直訳すると「キリスト祭り」です。本当のクリスマスを祝うことができるのは、きらびやかだけど中身のない商店街のクリスマスではなく、私たちクリスチャンだけなのです。イエスが注いで下さった本物の愛を体験し、証ししていきましょう。
1.まことの光の到来
クリスマスにイエスが誕生して下さったことは、この世に存在しなかった光が私たちの人生に飛び込んで来て下さったということなのです。
数十年前、日本に存在しなかったパンダが、初めて上野動物園に来た時、連日何万人もの人がパンダを見に行きました。また、大阪の万国博覧会では、今まで地球には存在しなかった、アポロで持ち帰った月の石を私も見に行きました。それを見ても何も起こりませんが、でもとりあえず地球上になかったものを見ました。
イエス・キリストの命は、日本や地球どころか、この宇宙、この世に全く存在しなかった光です。今まで存在しなかった全く別の命、神の命が私たちの手の届くところにやって来たのです。神の命があなたに与えられる、ということを知って下さい。
2.まことの光を受け入れるのは、私たちの決断次第
「この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。」(12節)とあるように、この光が私たちのものになるかどうかは、私たち一人一人の決断次第なのです。
人生の中には色々と決断することがあります。学校や仕事、結婚、また毎日の生活の中でも、何を食べるか何を着るか選びます。その様々な選択の中で絶対に外してはならないのは、まことの光を自分に受け入れる決断です。
イエスに対する信仰とは、決して難しい勉強や暗記、修行によってできるのではありません。信仰は心の中に単純にイエスを受け入れるということです。その時に私たちは神の子どもとされ、今まで存在しなかった神の命、神の力、神の救いと愛を頂いて、光の溢れる人生を歩んで行くことができます。
3.今日もイエスは私たちと共にいて下さる
「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。」(14節)と書かれています。また、マタイの福音書は、イエスはインマヌエル(神が共におられる)の主であると語っています。イエスは私たちと共にいて下さるのです。
このクリスマスに、クリスチャンとして中身のある信仰を働かせましょう。まことの光を自分自身が受け止めると、イエスが共にいてくれますから、独りぼっちで悩んで終わることは絶対にありえません。
仕事のノルマや資金繰り、受験や家庭の問題、体調の不安などで悩んでいても、イエスはあなたと一緒にいて下さいます。そこにはまことの光、この世が体験したことのない命があります。だからあなたの人生は絶対に新しい可能性が開かれます。私たちは、もはや一人ではなく、イエスと共に歩む特別な生き方をすることができるのです。
今、世の中が大きく変わり、良いものがガラガラと崩れ始めています。だからこそ、この世のノウハウを超える神の命と愛が本当に必要です。人の力には限りがありますから、私たちに命を与えて下さったイエスの愛に立ち返ろうではありませんか。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。