西アフリカのブルキナファソで18日夜、正体不明の武装した男らが洗礼式のために集まっていた人々を襲い、15人が死亡する事件が発生した。
ロイター通信(英語)によると、事件が発生したのはマリとの国境に近い北部ウダラン県ティンアコフから約7キロの距離にあるアドジャララ村。迫害監視団体「国際キリスト教コンサーン」(ICC、英語)によると、ジハード主義者とみられる武装した男らが、洗礼式が行われる場で待ち伏せし発砲したという。
同通信によると、ブルキナファソやマリ、ニジェールなどの西アフリカ諸国では、今年に入ってから過激派組織「イスラム国」(IS)と関係のある武装グループによる襲撃が相次いでおり、民間人が犠牲になっている。今回の事件に対する犯行声明はまだ出ていないが、事件が発生した地域の大部分はイスラム教のグループが支配しているという。
ICCによると、ブルキナファソはかつて宗教的に寛容で調和の取れた国だったが、ジハード主義者や民兵グループが侵入したことで一変。過激派は、民間人と政府の両方を標的に襲撃を繰り返しており、キリスト教徒やキリスト教指導者、礼拝所が標的にされるケースが多いという。ICCは「ブルキナファソの兄弟姉妹のために祈り、これら迫害されている地域に住むキリスト教徒を守ってくださるよう、主に求めてください」と呼び掛けている。