クリスチャン作家の三浦綾子さんが59歳で初めて書き下ろした戯曲「珍版・舌切り雀」が8日、絵本「したきりすずめのクリスマス」となって単行本として初めて出版される。
作品は、地元旭川の市民クリスマス劇の台本として三浦さんが81年に書き下ろしたもの。三浦綾子全集(主婦の友社)にタイトル作品として収蔵されている約90作品の中で、唯一単行本化されていなかった。ホームスクーリング・ビジョン(「チア・にっぽん」内=稲葉寛夫代表)が今回の発売を企画。クリスチャン作家のみなみななみさんが絵を担当した。
内容は、日本の有名な昔話「舌切り雀」をベースにしたもの。欲深いおばあさんが雀からもらった重いつづらを開けて昔話は終わるが、三浦さんはそこにイエスキリストを登場させて心温まるクリスマスの本当の意味を語らせている。
初版は5000部印刷され、税込み1680円。「チア・にっぽん」ホームページから注文できる。