インドネシアから持ち込んだキリスト教の教育用のCDを税関で没収されたとして、マレーシア人の女性キリスト教徒が信教の自由が侵害されたとして、マレーシア政府への訴えを高等裁判所で起こした。マレーシアの情報サイト「マレーシアナビ」が伝えた。
同サイトによれば、没収の理由について国内治安省(内務省)は、CDのカバータイトルの中に「アラー」という言葉があったためだと回答している。同国では昨年、非イスラム教徒による「神」に相当する言葉である「アラー」の使用を禁止することを決めており、今回の没収もその決定が根拠とされた。アイルランドさんは、CDの使用は個人的なものであるとして、持込を認めるよう求めているという。
マレーシアは総人口の約6割がイスラム教徒で多数派を占めており、そのほとんどがマレー系。中国系、インド系にはほとんどイスラム教徒はいなく、仏教徒、キリスト教徒、ヒンズー教徒が多い。