ローマ教皇庁の見解を伝える機関紙オッセルバトーレ・ロマーノは22日付の紙面で、ビートルズの故ジョン・レノンさんが66年に「自分たちはキリストより有名」と発言したことについて、42年ぶりに容赦する記事を掲載した。
同紙は、レノンさんの発言を「長い年月のたったいまでは、予期せぬ成功を手に入れた英国の労働者階級の若者がつい自慢してしまったのだと思う」などと論評。ビートルズについて、「現代のポップ音楽の新境地を開いた」と称賛した。
レノンさんの発言に対しては、当時の米国でキリスト教保守派らが強く反発し、一時はビートルズのレコードを焼き払う騒ぎにまでなった。レノンさんはその後、反宗教的な意図はなかったと弁明していた。