日本聖書協会(東京都中央区)は14日、新理事長に理事の石田学氏(67、日本ナザレン教団)を選出した。24年間にわたり理事長を務めてきた大宮溥(ひろし)氏が、昨年12月17日付で退任したことに伴うもの。任期は2022年12月開催予定の23年度第1回評議員会終了までの2年。書記には、風間義信(日本キリスト改革派教会)、小海光(米合同メソジスト教会)の両氏が再任された。
石田氏は1953年、神奈川県生まれ。78年米オリベット・ナザレン大学神学部卒業。81年米シカゴ大学神学院修士課程修了、92年米ウェスタン神学大学修士課程(神学、新約聖書専攻)修了、2004年同大博士課程(牧会学、組織神学専攻)修了。1982年から85年まで日本ナザレン教団小山伝道所、85年から同小山教会を牧会している。
87年から日本ナザレン神学校講師を務め、同助教授を経て97年から同教授。日本ナザレン教団理事長、日本聖書協会評議員などを歴任。現在、日本ナザレン神学校校長、日本キリスト教協議会(NCC)教育部理事長、日本宣教学会理事などを務めている。
聖書翻訳事業では、2018年に発行された『聖書 聖書協会共同訳』の検討委員などを務めた。著書に『日本における宣教的共同体の形成―使徒信条の文脈的注解』(新教出版社、04年)、『エフェソ書を読む:釈義と説教』(同、18年)など。
理事長就任を受け、「聖書協会はエキュメニカルな組織であり、エキュメニズムは自分の関心事なので、その点で少しでもお役に立てれば」とコメントした。