【CJC=東京】文明間の対話を通じて和平の進展を目指す特別会合「平和の文化」が11月12〜13日、国連本部で行われた。サウジアラビアのアブドラ国王の呼びかけで、中東各国を中心に首脳級20人を含む計80人が参加した。
ユダヤ、キリスト、イスラムの3大一神教の和解を軸に、異なる宗教間の対話促進を目指す国際的な取り組みの一環。前日に開かれた潘基文(パン・ギムン)・国連事務総長主催の夕食会では、アブドラ国王と、サウジと国交のないイスラエルのペレス大統領が違うテーブルながら同席するなど、友好ムードを演出した。
アブドラ国王は12日の演説で「テロリズムと犯罪行為はあらゆる宗教と文明の敵だ」と宗教的寛容の必要性を訴えた。イスラエルのペレス大統領も同調し、戦火を交え、国交を持たない両国間の見解が一致した。