旧民主党政権で国土交通相を務めた立憲民主党の羽田雄一郎(はた・ゆういちろう)参院幹事長が27日、東京都内の病院で死去した。53歳だった。NHKによると、24日ごろに発熱し、体調不良を訴え、27日に新型コロナウイルスのPCR検査を受ける予定だったが、容体が急変したという。
1967年、東京都生まれ。羽田孜(つとむ)元首相の長男で、当時衆院議員であった父の秘書を務めた後、99年の参院長野選挙区補欠選で初当選。当選5回。旧民主党政権の野田佳彦内閣で国土交通相を約半年務めた。民進党、旧国民民主党を経て、今年9月に国民民主党と合流した立憲民主党に参加し、参院幹事長に就任していた。
母方がクリスチャンの家系で、自身もプロテスタントのクリスチャン。国土交通相時代の2012年に行った記者会見では、日本基督教団富士見町教会の所属だと語っている。国家晩餐祈祷会(現・国家朝餐祈祷会)など、キリスト教関係の行事にも度々出席していた。
続報:NHKによると、その後の検査で、羽田氏が新型コロナウイルスに感染していたことが判明した。現職の国会議員が新型コロナウイルスの感染で亡くなるのは、衆参両院を通じてこれが初めて。羽田氏には、糖尿病などの基礎疾患があったという。