私の最高のささげ物は隠れたささげ物
残りの人生の全時間を、私を助けてくれた人たちへの感謝に費やしたとしても、とても足りません。
神は、ニューヨークをはじめ世界各地で活動する私たちの働きを支えてくださる偉大な人々をお与えくださいました。これまでの活動を通じて出会った中でも最も素晴らしい、心優しく謙虚な人たちです。
私たちを支えてくださる方々は、サポートを特別なことと捉えてはいません。イエスが自分にどうしてほしいと思っておられるかを心得えているようです。
でもご存じでしょう、すべてのクリスチャンがそうとは限りません。
何としても他人の注目を集めたいと願い、それを実現するために「自分の」お金を使う人もいます。意味が分かりませんが、どれほど教会に献金しているかを皆に言いふらしたりします。自分がどれほど犠牲を払っているか、什一献金をどれほど忠実にしているかを、周囲の人々に知ってもらいたくて仕方ないのです。
イエスは、与えることは私たちが隠れた所で行うべき「義なる行為」の一つであると明確に語っておられます。
「貧しい人に施すときは自分の前でラッパを吹いてはいけません。それは偽善者が行うことだからです」とイエスは言われ、さらに「施しをするとき、右の手のしていることを左の手に知られないようにしなさい。あなたの施しが隠れているためです」と言われました。
善行は黙って行い、あなたと神だけの秘密にしておきましょう。神はあなたの隠れたささげ物をご存じであり、そういうささげ物を愛されます。なぜなら、それが神へのものであり、神のためのものであり、他意のないことをご存じだからです。
もちろん、イエスへの隠れたささげ物をすれば、あなたは報いを受けるでしょう。しかし報酬がささげ物をする目的ではありません。
ささげ物をするもっとも尊い理由は、それが愛と無私無欲の表れであることです・・・まさに神がそのひとり子を私たちに与えてくださった理由と同じです。
しかもこの贈り物は隠す必要はありません! 多いか少ないかは問題ではありません。
今、神に隠れたささげ物をしてください。神とあなただけが知るささげ物であれば、あなたにできる「最高の贈り物」をしたことをあなた自身も知ることになるでしょう。
あなたは、施しをするとき、右の手のしていることを左の手に知られないようにしなさい。あなたの施しが隠れているためです。そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいます。
―マタイの福音書6章3~4節―
心をこめて
メトロ・ワールド・チャイルド
創立者・主任牧師 ビル・ウィルソン
■ ビル・ウィルソン牧師からのメッセージ
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あなたの愛が結ぶ実は想像以上に大きいのです
国際活動部門 シモーヌ・グルーからのレポート
私はドイツ出身で、2000年に、メトロ・ワールド・チャイルドで働くためニューヨークに来ました。
最初は道端教会学校の活動を行っていましたが、数年後、世界各地の活動全般を管理することになり、現在に至ります。
この20年間は、活気に満ち刺激的な日々の連続でした。同時に、メトロが子どもたちやその家族に与える影響が広がり続け、今までよりさらに多くの人生に変化をもたらしていることに常に驚いています。
今、私たちが世界各地で支援している子どもたちが、新型コロナウイルス感染症の流行によって、ますます苦境に立たされているのを目の当たりにすると、胸が張り裂ける思いです。
でもそんな中、あなたのような素晴らしいスポンサーや支援者のお陰で、メトロは、彼らが直面する緊急の必要を満たすための活動を通じて神の愛を伝え続けられていることに感謝しています。
ここで、世界各地で、あなたのお祈りと惜しみないご支援が子どもたちにどれほどの変化をもたらしているかをご紹介しましょう。
フィリピンでは、私たちが関わる子どもたちの多くが、巨大なごみ捨て場で育ちます。墓地に住んでいる子どもまでいます。
ロックダウン(都市封鎖)により、極貧層の人々の生活状況はさらに悪化していますが、スポンサーの皆さんのご協力で、メトロは最も緊急性の高い必要を満たし続けています。
実際、メトロの支援が唯一の命綱だという家族も多く、彼らは皆、心から感謝しています。
ルーマニアも厳しい状況ですが、メトロは今年も、最も貧しい地域に住むロマ族(ジプシー)の子どもたち数千人にブーツや手編みの靴下、マフラーや手袋を届けることができました。
持ち物などほとんどなく、社会からも疎外されているこの子たちにとって、そのような愛のこもったシンプルな贈り物は、どれほど大きな恵みでしょう。
あなたのお陰で、子どもたちは「こんなに愛されている」と実感することができるのです!
ハイチでも子どもたちに食料品を配達するとともに、学校再開に向けて学用品なども届けることができました。
ペルーでは、学校の授業がオンラインになりました。現地のメトロチームはこのオンライン授業の中の公式教育プログラムになっていますので、子どもだけでなくその家族にも、毎週、みことばの希望を伝えることができています。
インドでは、ロックダウンだけでなく他にもさまざまな問題があり、希望を失い始めている子どもが大勢います。
「自分は愛され、慈しみを受けている」と再認識してもらうため、メトロは工夫を重ね、子どもたちと安全につながる方法を見いだしました。それによって今、子どもたちを励ますことができています。
南アフリカのケープタウンでは、タウンシップ(黒人居住区)で筆舌に尽くしがたい暴動が多発しているために、メトロが支えている子どもたちとその家族が極度の食料不足に陥っていました。
これに気付いたメトロでは緊急措置を講じ、必要な食料セットを届けることができました。
世界の各地で子どもたちにイエス様の愛を伝えるため、心を尽くして協力してくださるあなたに深く感謝しています。
昨年のような悲惨な一年でも、あなたの思いやりと温かな心は、やはり格別でした。
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