フランス南東部のリヨンで10月31日、ギリシャ正教の司祭(52)が教会の前で何者かに至近距離から銃撃される事件があった。司祭は重傷。容疑者は一時逃走したが、当局は目撃証言に似た人物を拘束し、事件との関連を調べている。
米CNN(英語)によると、容疑者は長い黒いコートにニット帽姿で、コートの中にショットガンを隠し持っていたとみられている。近隣住民とリヨン市警のパトロール隊が2発の銃声を聞き、容疑者と見られる人物が走り去るのを見た後、教会の裏口で負傷した司祭を発見したという。
共同通信によると、司祭はギリシャ国籍で、教会の出入り口を閉めようとしていたところ、腹部を撃たれた。目撃証言に似た人物は拘束時、銃は所持していなかった。当局はテロの可能性を排除していないが、個人トラブルの可能性に重点を置いて捜査を進めているという。