新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ちた事業者を支援する「持続化給付金」を詐取したとして、同志社大学の学生ら20代の男2人が逮捕された。逮捕を受け、同大の植木朝子学長は21日、大学のホームページに「大変遺憾であり、社会をお騒がせしていることに対し深くお詫び申し上げます」とする謝罪のコメントを掲載した。
NHKによると、学生は6月、知り合いの学生2人の名義を使い、新型コロナの影響で売り上げが減少したと虚偽の申請書類を提出。持続化給付金200万円を詐取した疑いが持たれている。
同じサークルの学生などにも給付金を申請するよう勧誘していたとみられ、すでに逮捕されている佐賀県在住の自称会社員の男ら4人のグループで勧誘役をしていたという。警察には、京都市内の私立大学に通う他の複数の学生からも不正受給に関する相談が寄せられており、実態解明を進めている。
植木学長は「こうした反社会的行為に加担することがないよう強く注意を喚起します」と述べ、再犯防止に向けた姿勢を示した。