深刻な食料不足に悩む東アフリカのモザンビークで実施されている若者による農業プロジェクトを支援しようと、関西学院大学の学生団体「KAKEHASHI」がハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)とコラボし、資金を集めるクラウドファンディング(CF)を始めた。
モザンビークは、飢餓人口が全国民の30パーセントを上回る深刻な状況に直面している。労働人口の約8割が農業に従事しているが、そのほとんどは小規模農業で、農業技術も伝統的なものに限られているため生産性が低い。支援するのは、モザンビーク中部ソファラ州でハンガーゼロの現地パートナー団体が取り組む農業プロジェクト。地域の若者が持続可能な循環型農業を取り入れ、環境に配慮しつつも経済面で効果を出していくことで、地域コミュニティー全体の安定的な発展を目指している。
KAKEHASHI は、国連が掲げる「持続可能な開発目標」(SDGs)を推進する活動を行っている。もともと取り組んでいた大量消費社会の問題と深く関係する飢餓問題について、「若者が自分ごとのように捉えられる機会を作りたい」と思うようになり、ハンガーゼロの働きにたどり着いた。目標は35万円。学生でも支援しやすいよう、寄付は500円から受け付けている。「このクラウドファンディングを機に、多くの人に飢餓について興味を持ってもらいたい」という。
支援者には、金額に応じて KAKEHASHI が開催するイベントの招待券や、おいしい非常食用のパンとして人気の高いパン・アキモトの「救缶鳥」などのプレゼントがある。寄付は11月11日まで、クラウドファンディングページで受け付けている。