2004年にメル・ギブソン監督の映画「パッション」でイエス・キリスト役を演じたジム・カヴィーゼルが最近、続編「レザレクション」(仮題、原題:The Passion of the Christ: Resurrection)についてメディアの取材に応じ、作品への大きな期待を語った。
カヴィーゼルはギブソン監督から続編の第3稿を受け取ったと、米ニュースサイト「ブライトバート」(英語、10日付)に語った。続編の公開日は未定だが、封切ればヒット作になるとカヴィーゼルは見込んでいる。
「メル・ギブソン監督はつい先日、私に映画の第3の構想、つまり第3稿を送ってくれました。それは間もなく届きます」とカヴィーゼルはブライトバートに語り、「それ(続編)は史上最大の作品」になると続けた。
ギブソン監督は2016年、スティーブン・コルベア氏が司会を務める深夜トーク番組「レイトショー」で、続編の計画を明らかにした。ギブソン監督はインタビューの中で、キリストの復活は「大きなテーマ」であるため、公開までには長い時間がかかるだろうと語っていた。
コルベア氏は、映画が人々の期待するものではないかもしれないとからかったが、ギブソン監督は次のように答えていた。
「映画はあの出来事(キリストの復活)を時系列で語るだけのものではありません。それでは退屈でしょうし、皆さんは『ああ、それなら(聖書で)読んだよ』と思うでしょう」
「でも、復活の前後に起きた出来事はご存じですか。皆さんはきっとドギマギしますよ。3日の間に、どんなことが起きたのでしょうか。考えてみる価値はあるのではないでしょうか。想像力を働かせてみてください」
ギブソン監督が「パッション」の製作を発表した当初、ハリウッドは難色を示したが、結果的には大ヒット作となり、世界で6億1200万ドル(約646億2千万円)の興行収入を上げた。
一方、カヴィーゼルは「パッション」の成功で、俳優としての仕事が増えることはなく、逆に減ってしまったことをブライトバートに明かした。
「映画は大ヒットしました。チャートをぶっちぎりました」とカヴィーゼル。「皆さんは、『カヴィーゼルは忙しくなるぞ』と思ったことでしょう。でも、違っていました。スタジオのリストに、私の名前はありませんでした。なくなってしまったのです」
しかしカヴィーゼルは、あくまでもそれを受け入れたという。
「俳優としての能力は、神から与えられたものです。私はそれを自分自身のものにはしませんでした。でも、私はその中にさまざまなものを見いだしています。信仰は映画業界やハリウッドよりも遥かに大きく、共和党や民主党など他のどんなものよりも大きかったと心から感じました」