24日に国内で初めて開かれるカトリックの列福式を宗教を超えて祝福しようと、長崎県宗教者懇話会は式前日の23日、長崎市内で「列福式メモリアル平和コンサート」を開催する。
同懇話会はキリスト教、仏教、神道などの有志約40人で構成されており、「長崎原爆の日」前日の8月8日には毎年、長崎市で原爆殉難者慰霊祭を開いている。
西日本新聞によると、今回のコンサートは光永寺の正木慶晴住職が2年前のバチカン訪問の際、ローマ教皇が直接応対してくれたことに感激し提案。日本フィルハーモニー交響楽団理事だった妙行寺の三角紘容住職の呼び掛けで、同楽団の団員や世界的ソプラノ歌手の中丸三千繪(みちえ)氏ら計12人がボランティアで楽曲を披露することになった。なお、同懇話会が特定宗教のために記念行事を主催するのは初めて。
会場は長崎市茂里町の長崎ブリックホール。午後2時開演。入場料は1500〜4000円。収益金は核兵器廃絶を目指し活動している「高校生1万人署名活動実行委員会」と「高校生平和大使」に寄付される。問い合わせは事務局(電話:095・820・1082)まで。