ダニエルは、・・・いつものように、日に三度、ひざまずき、彼の神の前に祈り、感謝していた。・・・そこで、王が命令を出すと、ダニエルは連れ出され、獅子の穴に投げ込まれた。王は・・・言った。「・・・神が、あなたをお救いになるように。」・・・王は・・・ダニエルに言った。「・・・神は、あなたを獅子から救うことができたか。」・・・ダニエルは王に答えた。「・・・神は御使いを送り、獅子の口をふさいでくださったので、獅子は私に何の害も加えませんでした。」・・・ダニエルは穴から出されたが、彼に何の傷も認められなかった。彼が神に信頼していたからである。(ダニエル書6:10~23)
今、かつてないコロナ禍の中で、不安と恐れに人々の心が憂いています。聖書を見ても、サムエルの母ハンナや預言者ダニエルも、押しつぶされそうな問題の中に置かれていたことが分かります。どんなに便利で快適な社会に生きていても私たちには憂いや悩み、不安は消えることはありませんが、常にクリスチャンであることを忘れてはなりません。
イスラエルの国が敗れてバビロンの捕囚となったダニエルは、非常に優秀な人物であったため、歴代の王から重用されて国を治める知者の長となります。しかし、このことが大臣や周りの人の反感を買いました。彼らはダニエルを殺そうと策略し、王様に「王以外のものを拝み、祈祷する者は獅子の穴に投げ込まれる」という禁令を出させます。いつものように神に祈るダニエルは、その場を押さえられ、獅子の群がる穴に投げ込まれます。しかし、主は獅子の穴の中でも、ダニエルを傷一つなく守られます。4つの信仰の姿勢を確認しておきましょう。
1. 問題が起きても慌てない
問題が起きても、慌てず、平安を与えられましょう。ダニエルとハンナに共通している信仰の姿勢は、まず落ち着き、いつも通りでいようと試みたことでした。これは勝利の信仰の姿勢です。聖書は「静まって、わたしこそ神であることを知れ」と語っています。神の前に心を落ち着かせ、まず祈りをささげるべきお方は神であることを知りましょう。
2. いつも通り神に祈る
あなたの生活の中に、祈りの生活は定着していますか。問題が起きて祈るだけでなく、大切なことは、いつも通り神様に祈ることです。ダニエルの部屋は、日に3度、神に祈るために開かれていました。彼は禁令が出ても、いつも通り祈ることをやめませんでした。いつも通り祈ることで、神への信頼を証明し、恵みを体験することができます。神の約束は変わりません。私たちも礼拝の姿勢を変えません。
3. 神様に信頼する
「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださる」と、聖書は語ります。自分の力や人の言葉、世の中の法則で解決しようとするのではなく、神に委ねて信頼しましょう。ダニエルは、獅子の穴に投げ込まれるときも、言い訳をしたり、王様に助けを求めたりはしませんでした。神に信頼していたからです。ダリヨス王も言いました。「あなたの信頼する神が助けてくれるように」と。「何も思い煩わないで・・・感謝をもってささげる祈りと願いによって」(ピリピ4:6)とあるように、いつも、神に信頼し続けましょう。
4. 神の奇跡と恵みを体験しよう
か弱い声でダニエルに無事を尋ねる王に対して、ダニエルは力強い言葉で「神は私を助けてくださった」と語ります。「祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい」。神からの素晴らしい奇跡さえ、祈りの中ですでに与えられていることを信じましょう。いつも通りと言えるような信仰生活を続けてまいりましょう。どれほど神様に信頼しているかを明らかにしていこうではありませんか。神は必ず祈りに応え、恵みをお与えくださいます。
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