南アフリカなどでエイズ患者救済に尽力し、今年2月に亡くなった根本昭雄神父の「追悼・チャリティーコンサート」が9日、神父の出身地である栃木県宇都宮市のカトリック松が峰教会で開催される。同県の下野新聞が伝えた。
根本神父は91年、南アフリカに渡り、ホスピス「聖フランシス・ケアセンター」の責任者としてエイズ患者たちへの献身的なケアに努めた。その生涯で1000人以上の最期を看取ったが昨年、一時帰国していた際に結核にかかっていることが判明。病院での療養で一時は回復したが、今年1月末に容態が急変し2月1日、都内の病院で息を引き取った。
今回開催されるコンサートは、根本神父と親交のあった音楽家らが「根本さんの遺志をつないでいきたい」として企画。宇都宮聖ヨハネ教会の聖歌隊などが出演する。
午後6時開演。料金2000円。収益金はエイズ遺児に寄付される。