上智大学の四谷キャンパス(東京都千代田区)で1日から、二酸化炭素(CO2)排出量ゼロの再生可能エネルギーによる電力プランの使用が始まった。これにより、同キャンパス全体で使用する電力量の約95パーセントに当たる年間約2千万キロワットが再生可能エネルギー由来となり、年間で約9300トンのCO2排出削減が可能となる。
1日から使用が始まったのは、出光グリーンパワーの「プレミアムゼロプラン」。同プランは、事業運営に必要な電気をすべて再生可能エネルギーで賄うことを目指す世界的な取り組み「RE100」への参画要件も満たすプランで、昨年から同社が提供を開始した。
同大を運営する上智学院はこれまでも、Hf蛍光灯やLED蛍光灯の採用、高効率空調機器への更新などにより消費電力の削減を積極的に行ってきた。2015年11月には、日本の高等教育機関として初めて、国連が支援する責任投資原則(PRI)に署名し、環境・社会・ガバナンスを考慮した投資(ESG投資)を推進。洋上風力発電推進に寄与するインフラ投資や、気候変動問題をはじめとする社会課題改善に寄与する投資などを行い、PRIの年次評価で2年連続して最高評価となる「A+」を受けている。
同学院は、「今後も、省エネルギー活動の推進、再生可能エネルギーによる電力の使用やESG投資の推進などを通じ、持続可能な社会の実現に貢献してまいります」としている。