4月19日にウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(東京都新宿区)で開催予定だった第58回首都圏イースターのつどい(同実行委員会主催)が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、来年4月に延期された。臨時の緊急委員会をこれまで2回開催し、多方面から協議してきたが、高齢者の来場者が多いことや、未信者が安心して参加できる必要があること、奉仕者の健康と安全を考えて決めたという。実行委が2日までに発表した。
来年の講師、音楽賛美ゲストは、それぞれ今年予定していた有賀喜一牧師と教会音楽家の久米小百合さん。開催延期を受けて有賀牧師は、ヨハネの福音書1章50節「さらに大きなことを見ることになります」を引用し、「祈り、協力、犠牲をさらに積み上げて、最高の準備をもって最大の効果を見させていただきましょう」とコメントした。
さらに、同11章25節「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです」を引用。「『死ぬ』という人間の現実。神の似姿として全被造物の最高傑作として造られた人間が、神に反逆し、罪を犯し、死の虜になり、全人類に及んでいます。『生きる』というキリストの現実。罪のない超自然的誕生、その故に罪ある人間の身代わりの十字架の死、そして超自然的なよみがえりをもって、生きることを実証されました」。そう述べた上で、「『信じる者は死んでも生きる』という福音の事実。何という喜びの知らせでしょう! 贈り物をタダで受け取るように、信仰によってこのキリストを受け入れることにより、即座に罪が赦(ゆる)され、神のいのちで生き、死んでも生きるという完全勝利の人生が達成できるのです! 2021年イースターのつどいでお会いしましょう。祈り、参加し、救いを見ましょう!」と呼び掛けた。
首都圏イースターのつどいは、放送伝道を行っている太平洋放送協会(PBA)がラジオ聴取者の決心の場として、1963年に東京・新宿の伊勢丹デパート屋上で集会を開催したのが始まり。その後、「連合イースターのつどい」「都民イースターのつどい」「東京イースターのつどい」「首都圏イースターのつどい」と名称を変えつつ、東京都内や近県の諸教会・団体が協力して毎年開催している。